サロンが移転するとき|ホームページと予約をいつ・何から切り替えるか
サロンの移転で切り替えるものの一覧、告知を出す時期、移転のお知らせに入れる6項目、予約まわりでつまずきやすい点までを運営者目線で整理します。
移転で失うのは「場所」ではなく「たどり着く道」
移転そのものは前向きな話です。広くなる、駅に近くなる、家賃が下がる。ところが移転の前後で予約が落ちるサロンは少なくありません。
理由はシンプルで、お客様が今までたどっていた道が、いくつも同時に切れるからです。検索して出てくる地図、ホームページのアクセスページ、予約完了メールに書かれた住所。そのどれかが古いままだと、お客様は旧住所に向かうか、途中で不安になって予約をやめます。
移転で必要なのは引っ越し作業ではなく、この「道」を1本ずつ引き直す作業です。
切り替えるものの一覧
まず、住所が載っている場所をすべて書き出します。個人サロンでよくあるのは次の5か所です。
| 切り替える場所 | 中身 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| ホームページ | アクセス・地図・営業時間・お知らせ欄 | フッターや画像の中に旧住所が残る |
| 予約まわり | 予約フォームの案内文・確認やリマインドの文面 | 予約済みのお客様には旧住所で届いている |
| Googleビジネスプロフィール | 所在地・営業時間 | 反映に時間がかかる(後述) |
| SNSのプロフィール | 固定投稿・プロフィール欄のリンク | プロフィール欄の1行を直し忘れる |
| 紙もの | 名刺・ショップカード・レシート | 在庫がなくなるまで旧住所が配られ続ける |
このうち予約まわりだけは「これから予約する人」と「すでに予約が入っている人」で対応が分かれます。新規のお客様には新住所が表示されていれば足りますが、移転日をまたいで予約が入っているお客様には、個別に一言伝える必要があります。
Googleの地図情報は早めに、そして消さない
移転では、既存のビジネスプロフィールを削除して作り直すのではなく、同じプロフィールの所在地を変更するのが基本とされています。削除して作り直すと、これまでのクチコミや評価が引き継がれないためです。
また、住所変更には審査があり、地図に反映されるまで数時間から数日かかるとされています。移転当日に手をつけると、しばらく地図が旧住所のままになります。日数に余裕をもって進めてください。設定の考え方はGoogleビジネスプロフィールの使い方にまとめています。
告知はいつ出すか
早すぎると忘れられ、遅すぎると間に合いません。個人サロンなら、次の4段階で考えると無理がありません。
| 時期 | 出す内容 |
|---|---|
| 1〜2か月前 | 「移転します」の予告だけ。新住所は決まっていれば書く |
| 2〜3週間前 | 新住所・最寄り駅・移転日・休業期間を詳細に |
| 移転の直前 | 旧店舗の最終営業日と、新店舗の予約開始日 |
| 移転後1〜2か月 | 新住所の案内をトップに残しておく |
移転後の案内をすぐ下ろしてしまうのが、よくある失敗です。来店周期が2〜3か月のお客様は、移転から2か月経ってようやく「次の予約」を考えます。その人が最初に見るページに移転の一言がないと、旧住所へ向かってしまいます。
移転のお知らせに入れる6項目
文章の巧拙より、必要な情報が揃っているかどうかです。
- 移転日(新店舗の営業開始日)
- 旧店舗の最終営業日
- 休業期間(ある場合。なければ「休まず営業します」と書く)
- 新住所(建物名・階・部屋番号まで)
- 最寄り駅と出口、徒歩の分数(車で来る人が多いなら駐車場の有無も)
- 予約の方法(移転後の予約をいつから受け付けるか)
4と5は特に効きます。移転先が雑居ビルの上階やマンションの一室なら、階と部屋番号がないだけで「着いたのに入口が分からない」が起きます。書き方はアクセス・地図・道案内の載せ方が参考になります。
予約まわりでつまずきやすい3点
1. 休業期間に予約が入ってしまう
移転作業の期間を休業にするなら、予約を受け付ける前に休みを設定します。順番が逆になると、入ってしまった予約を個別に断ることになります。
2. 移転日をまたぐお客様に伝わっていない
移転日より前に取った予約は、旧住所の案内で確定しています。予約が入っているお客様には、来店前に新住所が伝わる状態にしておきます。
3. 移転を機に条件も変えてしまう
家賃が変わればメニューや料金を見直したくなりますが、移転と値上げを同時に告知すると、お知らせの主旨がぼやけます。時期をずらすほうが伝わります。
よくある失敗
| 失敗 | どうなるか | 対処 |
|---|---|---|
| ホームページの1か所だけ直す | フッターや画像の旧住所が残る | 「旧住所の文字列」でサイト内を一通り確認する |
| 地図情報を移転後に変更する | しばらく旧住所が検索結果に出る | 余裕をもって手続きする |
| 移転の案内をすぐ下ろす | 来店周期の長いお客様が取り残される | 移転後1〜2か月は残す |
| SNSだけで告知する | 投稿が流れて後から来た人に届かない | ホームページにも置く |
移転はホームページを作り直す好機でもある
住所・地図・写真・メニュー。移転では、どのみちこれらを見直すことになります。ページを部分的に直すより、この機会に作り直したほうが早く、抜けも出にくいケースが多いです。
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